暗黒星団帝国(あんこくせいだんていこく)は、『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』(以下、『新たなる旅立ち』)及び『ヤマトよ永遠に』に登場する架空の星間連合国家。
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国家元首は『新たなる旅立ち』では、グレートエンペラー[1]。『ヤマトよ永遠に』においては、聖総統スカルダー。
『宇宙戦艦ヤマト』シリーズで、地球を制圧し占領した唯一の国家である。
暗黒星団帝国の金属・元素は、原子振動数の関係のためか、波動エネルギーのタキオン粒子と過剰に反応する為、波動砲を持つヤマトの存在を恐れていた[3]。それゆえ、波動エネルギーを防ぐ、自動惑星ゴルバなどのコーティング技術、新波動砲も効かない超合金などを実用化している。しかし、一旦破られると波動エネルギーに対して極めて脆い面を露呈する。
デザリアム星
暗黒星団帝国の本星。地球から40万光年、大マゼラン星雲から約57万光年の距離にある、黒色銀河と白色銀河からなる二重銀河の中にある惑星。
200年後(2402年)の地球に偽装し、惑星の外観はもちろんのこと、スフィンクスや万里の長城などの古代遺跡からクラシック音楽などの古代芸術まで忠実に再現していた。その後、新波動砲によるグロデーズ艦隊の爆発で偽装が剥がれ正体を現す。それは、肋骨のような姿をし、網目状の堅牢な装甲を持った人工天体であった。惑星の中心核からパイプを介してエネルギーが供給され、中心核内部には水晶都市があり、南北の両極にここへの出入り口が存在する。
防衛兵器として収納式の大型砲と要塞化された浮遊隕石[4]が無数に配備され、近付くのは容易ではない。水晶都市はガミラス帝国の天井都市のように大型ミサイルとなっており[5]、極地の出入り口から敵が侵入した場合はこれで迎撃する。
内部には人手があまりいないようで、内部破壊工作をしているサーシャをスカルダート自ら探していた。
外部リンク デザリアム星
暗黒星団帝国人
暗黒星団帝国の人々は頭部のみが生体で、首から下がサイボーグ化している。これは、高度な機械文明によって人間は脳だけ使用し、あとは機械で補うようになったためで、その弊害として肉体的に退化し、種としての生命力が衰え、生命体としては末期的な状況であった[7]。
男性の肌は、『新たなる旅立ち』では灰色であったが、『ヤマトよ永遠に』ではガミラス人より幾分濃い、暗青い灰色に変更されている。強膜(いわゆる白目と呼ばれている部分)は青色(スカルダートのみ赤色で)で眉毛が無い。頭髪がない人物が大多数を占め、頭髪を生やしている人は少ない。唇の厚く顎が角ばった顔立ちが多数見られ、メルダーズやアルフォンのように細面は少数。女性はサーダしか登場せず、肌色に白目と彼女の外観が地球人と同様なのは、性差なのか異民族出身なのかは不明である。
暗黒星団帝国軍
暗黒星団帝国軍人の制服(サイボーク化された身体)は、『新たなる旅立ち』においては肌の色と同じで、全裸のような外観になっていたが、『ヤマトよ永遠に』では基本黒色に変更されている。また、両作共階級に関わらず、黒色のマントを羽織る。また、ヤマトを味方のゴルバ型浮遊要塞ごと葬ろうとするなど、任務遂行のためにはいかなる犠牲をいとわない冷酷な面も見受けられる。
艦艇などの光線の色は『新たなる旅立ち』では緑がかった黄色であったが、『ヤマトよ永遠に』では橙色に統一されている[9]。暗黒星団帝国の艦隊は、地球側から「黒色艦隊」と呼ばれていた。
『新たなる旅立ち』
西暦2201年、宇宙間戦争遂行に必要なエネルギー獲得のため、マゼラン方面軍を派遣。星間戦争に使用する目的で、ガミラス星で放射性物質ガミラシウム(ほぼ同様の組成を持つ物質であるイスカンダルの放射性物質イスカンダリウムも併せて)を採掘作業中に、故郷に一目別れを告げに来た総統デスラーの怒りを買い、ガミラス残存艦隊の攻撃を受ける。この戦闘で作業船団と護衛艦隊が全滅し、戦火の影響でガミラス星が爆発する。
イスカンダルに向かうガミラス艦隊に、デーダー率いる帝国第一艦隊が報復攻撃を加えて追い詰めるが、救援に駆けつけたヤマトによって巡洋艦隊が全滅される。デーダー座乗の艦隊旗艦プレアデスもヤマトの波動砲で失う。
その後、マゼラン方面軍総司令メルダーズ座乗の自動惑星ゴルバによる圧倒的な力で、ガミラス艦隊とヤマトに事実上勝利する。スターシャの提案によりゴルバがイスカンダルへ降下するが、スターシャの自爆によりゴルバはイスカンダルごと消え去り、目的であったガミラシウム・イスカンダリウム採掘を阻害された。
なお、グレートエンペラーはメルダーズに対して地球侵略を示唆する発言をしていた。
『ヤマトよ永遠に』
西暦2202年、重核子爆弾を地球に送り込み、カザン率いる地球攻略軍が地球を奇襲攻撃し占領する。侵略の目的は、蔓延する生命活力の減退を打破すべく、重核子爆弾によって地球人類を脳死させ、健全な生身の肉体を手に入れるためだった。
運良く太陽系を脱出したヤマトによって、暗黒星団に配備した前線補給中間基地を一方的に攻撃されて消滅。暗黒銀河(ブラックギャラクシー)にて、地球から追撃した地球攻略艦隊がヤマトと会戦し、その後、ゴルバ型浮遊要塞群に追い込む。ヤマトに猛攻撃をかけるが、1隻のゴルバに波動カートリッジ弾を撃ち込まれて爆発し、全てのゴルバへと誘爆して全滅する[10]。波動カートリッジ弾の威力に似合わないこの大戦果が真田志郎に疑問を与えることになる。
白色銀河に出たヤマトは、200年後の地球に偽装していたデザリアム星に接近する。聖総統スカルダートはデザリアム星に上陸してきたヤマト乗組員に、ヤマトが地球に帰還しなかったという模造した歴史を見せ、降伏を促す。しかし、ヤマトは在留を希望するサーシャを星に残して地球へと飛び立ったため、スカルダートは5隻のグロデーズを差し向け、模造した歴史通り葬ろうとする。しかし、上陸した乗組員によって偽装が暴かれ、士気を取り戻したヤマトに新波動砲を撃たれ、グロデーズ艦隊を殲滅され、その爆発がデザリアム星にまで及び、星表面を火の海になる。この光景から、波動エネルギーが星のエネルギーと融合して大爆発を引き起こすことを真田は知る。だが、デザリアム星は表面の偽装が剥がれたのみで本体は無傷であった。
同時間、地球では森雪を中心としたパルチザンによって重核子爆弾本体の起爆装置を解体され、サーシャによってデザリアム星の起爆装置を破壊されたため、一時的に重核子爆弾が起爆不能にされる。星外部の要塞の攻撃を撥ね退けたヤマトは、サーシャの手引きで中心核にまで侵入したため、星内部の水晶都市のミサイルで迎撃する。その後、スカルダートはサーシャを見つけ出し銃殺。自身も銃創を負い、虫の息になりながら出入り口を閉めようとするが、ヤマトに波動砲を発射される。中心核と波動エネルギーが融合してデザリアム星は爆風に包まれ、その爆発で二重銀河も崩壊し、新たな銀河が誕生した。
主要人物
スカルダート 聖総統(『ヤマトよ永遠に』時の国家元首)
グレートエンペラー[1] (『新たなる旅立ち』時の国家元首)
サーダ 聖総統の側近
メルダーズ(ゲームでは「メルダース」) マゼラン方面総司令官
デーダー マゼラン方面第一艦隊司令官
カザン 黒色艦隊司令兼地球占領軍総司令長官
グロータス 浮遊要塞総司令官(ゲームでは「遊動艦隊司令官」)
グロデーズ艦長
アルフォン 地球占領軍技術部情報将校(少尉)
ゲームオリジナル
サーグロス 帝星近衛軍・黒色艦隊総司令官
ミヨーズ 地球侵攻軍・第二特務艦隊司令官
クーギス 恒星エネルギー資源採掘艦隊左翼指揮官(大佐)
所有艦船
巨大戦艦
プレアデスとガリアデスの2隻。プレアデスは『新たなる旅立ち』に、ガリアデスは『ヤマトよ永遠に』で登場。
黒色戦艦グロデーズ
巡洋艦
護衛艦
巨大宙母
巨大輸送艦
作業母艦
作業艦
加工艦
輸送艦
宇宙要塞
自動惑星ゴルバ
ゴルバ型浮遊要塞
前線補給中間基地
『ヤマトよ永遠に』に登場し、劇中では「黒色艦隊前線補給中間基地」と表示されていた。円盤状の土台にデザリアム星の水晶都市のようにクリスタル状の建造物があり、滑走路やドーム型のドックを備え、多数の艦載機や艦艇を収納しており、無数の自衛用火器を備える。全体が巨大な宇宙空母となっているといえる。ヤマト艦載機の索敵によって暗黒星雲に配備されているところを発見、コスモタイガー隊によって艦載機と艦艇、基地内部を破壊され、基地が動き出したところをヤマトの砲撃によって大爆発を起こして消え去った。ゲームでは何基も登場する。
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